風邪やインフルエンザの流行期になりましたが、新型コロナ感染症の流行も続いております。

そのような中で、発熱・かぜ症状でコロナ感染症を心配されている患者さんも多いと思いますが、当院では発熱者とそれ以外の患者さんを分離して診察する事ができませんし、防護服などの装備もありません。また、PCR検査をはじめコロナの検査をする事はできません。

従いまして当院では、発熱・かぜ症状の患者さんの適切な診療を行う事ができませんし、院内感染を引き起こす危険がございますので、該当する症状の患者さんには感染症対策が可能な病院を保健所などの相談センターにお電話でお確かめの上、そちらを受診していただく様にお願い申し上げます。

女性の方では、健康診断や人間ドックなどで「甲状腺が大きい」、あるいは「腫れている」といわれることが少なくありません。これは、医学的に「甲状腺腫」と呼ばれる状態で、甲状腺腫には以下の2種類があります。

 1)び漫性甲状腺腫・・・甲状腺の全体が大きくなっているもの
  
   バセドウ病や橋本病などの可能性が高く、ホルモン異常を伴う場合には内服治療
  が必要になります。

 2)結節性甲状腺腫・・・甲状腺の一部がコブの様に大きくなるもの
  
    甲状腺に腫瘍が出来ている可能性があります。悪性の疑いがあれば手術が考慮さ
  れます。

 診察と超音波検査によって1)、2)のいずれであるかを判定し、血液検査でホルモンの状態などを調べます。2)ではその他に甲状腺の細胞を採取する検査が必要になる場合もあります。

 1)、2)のいずれであっても、実際には治療を必要としない場合も多いので  
 あまり心配せずに気軽に検査を受けていただく事をお勧めします。

 ご不明の点はお気軽にお問い合わせ下さい。

妊娠・出産は甲状腺の働きを変化させます。特に、甲状腺に疾患を持っている方は妊娠前から特別な管理が必要になります。

  • 妊娠前

ごくわずかでも甲状腺ホルモンの不足があると妊娠しにくくなります。そのため、不妊の方は甲状腺機能を調べる必要があります。その結果、甲状腺ホルモンの不足がある場合には治療を開始しますが、その判断には専門的な知識が必要ですので当院にご相談ください。妊娠を予定しているバセドウ病の患者さんでは、治療法の変更が必要になる事がありますのでご相談ください。

  • 妊娠中

一部の妊婦さん(特につわりが強い妊婦さん)では、 妊娠10週頃に甲状腺ホルモンの分泌が過剰になり、動悸などの症状がでる事があります(妊娠時一過性甲状腺機能亢進症)。甲状腺自体に疾患がなければ自然に軽快しますので治療を必要としませんが、その判断には専門的な知識が必要ですので当院にご相談ください。

  • 出産後

出産の3〜4ヶ月後に甲状腺機能異常を起こすことがあります。これは自然に軽快することもありますが、治療が必要な場合もあります。その判断には専門的な知識が必要ですので当院にご相談ください。