女性の方では、健康診断や人間ドックなどで「甲状腺が大きい」、あるいは「腫れている」といわれることが少なくありません。これは、医学的に「甲状腺腫」と呼ばれる状態で、甲状腺腫には以下の2種類があります。 1)び漫性甲状腺腫・・・甲状腺の全体が大きくなっているもの バセドウ病や橋本病などの可能性が高く、ホルモン異常を伴う場合には内服治療 が必要になります。 2)結節性甲状腺腫・・・甲状腺の一部がコブの様に大きくなるもの 甲状腺に腫瘍が出来ている可能性があります。悪性の疑いがあれば手術が考慮さ れます。 診察と超音波検査によって1)、2)のいずれであるかを判定し、血液検査でホルモンの状態などを調べます。2)ではその他に甲状腺の細胞を採取する検査が必要になる場合もあります。 1)、2)のいずれであっても、実際には治療を必要としない場合も多いので あまり心配せずに気軽に検査を受けていただく事をお勧めします。 ご不明の点はお気軽にお問い合わせ下さい。