現在流行が拡大しつつある新型コロナ肺炎を心配されている患者さんも多いと思います。特に症状が4日以上続いている患者さんでは、その可能性を考える必要があります。しかし、軽度の肺炎は当院のX線装置では診断できませんので、C T検査のできる病院への受診をおすすめします。また、PCR検査も当院ではできません。

また、当院では発熱者とそれ以外の患者さんを分離して診察する事ができませんし、防護服などの装備もありませんので、院内感染を生じてしまう可能性があります。感染症対策が可能な病院を保健所などの相談センターにお電話でお確かめの上、そちらを受診していただく様にお願い申し上げます。

近年、超音波検査が広く普及したことによって、今までは発見が難しかった小さな(1cm以下の)甲状腺癌がたくさん発見されるようになりました。そして癌治療の原則(早期発見・早期治療)に従って甲状腺癌の摘出手術もたくさん行われました。よし!、これで甲状腺癌で亡くなる患者さんは減るだろう、と思われたのですが、予想に反して甲状腺癌で亡くなる患者さんの数は思ったほどには減らなかったのです。なぜでしょう?

それは、このようにして発見された小さな甲状腺癌のほとんどは、大きくなったり、転移したりすることもなく、人の生命を脅かす事のない『無害な甲状腺癌』だったからです。ですからこのような癌をいくらたくさん手術しても、甲状腺癌の死亡率が劇的に低下することはなかった、というわけです。

現在、このような大きさが1cm以下の小さな甲状腺癌を『微小癌』と呼んでおり、そのほとんどが甲状腺癌の中でも最も悪性度の低い「乳頭癌」と呼ばれるタイプだということがわかっています。したがって微小癌が発見されてもすぐには手術せずに、経過観察することが多くなっており、腫瘍が大きくなった場合や、転移が懸念される場合にのみ手術をすれば充分だと考えられようになっています。

少し前までは、癌は早期発見・早期治療がすべてだ、と考えられていましたが、現在では悪性度が低い癌については経過観察で十分であると考えられるようになっています(前立腺癌でも治療なしで経過を見ることが多くなっています)。なので、甲状腺癌と診断されても小さなものについてはあまり心配する必要はありません。

詳しくは当院にご相談ください。

 

 

甲状腺ホルモンは体内の新陳代謝を促進し、心身の活動を活発にしてくれますので、健康な生活を営むために必須のホルモンです。

しかし高齢者では、あまり代謝が活発になりすぎても負担が大きくなってしまいます。例えば、高齢者では、わずかな甲状腺ホルモンの過剰が不整脈や骨粗しょう症を引き起こすことが知られていますし、80歳以上の高齢者では甲状腺ホルモンが少なめな人の方が長生きであることも報告されています。

ですから、高齢者の甲状腺機能を若い人と同じ基準で判定して、若い人と同じになる様に治療してしまうとかえって有害になることもありますので注意が必要です。

詳しくは当院にお尋ねください。

女性の方では、健康診断や人間ドックなどで「甲状腺が大きい」、あるいは「腫れている」といわれることが少なくありません。これは、医学的に「甲状腺腫」と呼ばれる状態で、甲状腺腫には以下の2種類があります。

 1)び漫性甲状腺腫・・・甲状腺の全体が大きくなっているもの
  
   バセドウ病や橋本病などの可能性が高く、ホルモン異常を伴う場合には内服治療
  が必要になります。

 2)結節性甲状腺腫・・・甲状腺の一部がコブの様に大きくなるもの
  
    甲状腺に腫瘍が出来ている可能性があります。悪性の疑いがあれば手術が考慮さ
  れます。

 診察と超音波検査によって1)、2)のいずれであるかを判定し、血液検査でホルモンの状態などを調べます。2)ではその他に甲状腺の細胞を採取する検査が必要になる場合もあります。

 1)、2)のいずれであっても、実際には治療を必要としない場合も多いので  
 あまり心配せずに気軽に検査を受けていただく事をお勧めします。

 ご不明の点はお気軽にお問い合わせ下さい。